ジャワ島横断〜スカブミから世界最古のピラミッド、グヌンパダン遺跡へ〜

インドネシア

昨夜の雨音のおかげだろうか、凄く質の良い睡眠をした気分だ。

12月29日 AM10:00頃 飯

昼飯を食べた頃にまた土砂降りだ。

グヌンパダン遺跡行けるかなー。

雨は降り続いていたがgojekを手配した

12月29日 PM12:30頃 グヌンパダン遺跡へ向けて出発

運転手は陽気な男だ。

なぜこんなところに?何で1人?など今まで何ラリーしてきただろう質問と答えを済ませた。

男『俺の奥さんに君を紹介したいんだ。日本人と一緒に居るよって言うと嘘だと言われるんだ。だから奥さんとSkypeしてくれない?』

『イヤだよ。英語できないもん』

男『いいよ、顔だけ見せれば』

『まぁ、いいよ』

そう言って男はSkypeを始めたが、奥さんと言われる女性を5人ほど紹介された。

『奥さん何人いんだよ』

男『奥さんみたいな人だよ〜』とニヤニヤ笑っていた。

男『て、オイオイオイ、その巻いているものは何だ?』

『ヨーロッパ産なんだよ』

男『初めて見たぜ。俺にも一本巻いてくれないか?』

『ダメだよ。高いんだよ』

男『奥さん1人と交換だ』

『奥さんじゃないんでしょ?』

男はニヤニヤケラケラしていた

『じゃあ、上手い飯紹介しろよな』

男『するする!インドネシアンフードがいいだろ?』

『おう』

そういって男に巻いて与えた

男『んー、良い香りだねー、味も良いしスモーキーだ』

男は気に入ったようだ。

男がご機嫌になったころ、雨は止んだが、晴れたり曇ったりが続いた。

男はグヌンパダンへは行ったことがないそうで、男もワクワクしていた。

『そうだ、日本からのお土産があるぜ』

と言い、運転手にワサビ豆をやった。

案の定の反応だったので腹を抱えて笑った。

男『もう1つくれないか?』

私は小分けにされた小袋を1つ与えた。

車はスリップしながら、ガードレールの無い山道を進み、田んぼと田んぼにある、ぬかるみを進んだ

しかし、タイヤがぬかるみにハマってしまい、立ち往生。

男『押すか?』

『いや、ダメだろう』

男『誰か探してくるよ』

『OK』

そう言って運転席で待った。

男『連れてきたぜ』

男はドコから老人を引っ張って来た。

『え、無理やろ』

『タオルか何かないか?』

男は1枚の洗車用のタオルを取り出して、老人は家からタオルを持ってきた。

大きな葉っぱをそれぞれのタイヤとぬかるみの間に敷き、その上からタオル2枚を後輪のタイヤにそれぞれ敷き、半クラッチでゆっくり進む。

何とか、超えれた。

男がぬかるんでない安全な道へと誘導しながらクネクネとぬかるみを避けるようにハンクラッチで進んだ。

老人にハットルヌフーン!と言い、気持ちを渡して、男に運転を任せて、道を進んだ。

男『おい、何でわさび豆渡さなかったんだよ』と笑いながら言った。

小雨の中、どんどん山を登っていく

ようやく、gunung padangと書かれた看板が目に入った。

着いたぜー!

お互い安堵の表情を見せ、グッと手を取り合った。

12月29日 PM2:00頃 グヌンパダン駐車場着

ガレージへ車を止めるとたくさんの人が寄ってきた。

おい、珍しいな、日本人か?

日本人だぜー!そう言って人が集まって来た。

運転手の男はニヤけた顔で寄って来た男たちにワサビ豆を一粒与えた。

案の定の反応で運転手の男も満足気だった。

1人の男が『今日は雨が降ったから足元が危ないぜ。だからバイクで送ってやるよ。歩いたら結構、時間かかるぜ』

『まぁいいよ』と私は答えた

バイクの男『2人で10万ルピア(1000円)な』

『は、高すぎる!』

バイクの男『駐車料も込みだぜ?』

『高いよ。2人で5万ルピアだ』

バイクの男『まぁ、仕方ねぇ。良いぜ。乗りな』

あっさり交渉成立した事で、もっと下げれたかなー、と少し後悔した。

バイクはアスファルトの道路から急に獣道へと入り、ぬかるみの中、スリップしながら進んだ

本当に怖い。ソフトクリームの渦巻きを沿うように、まぁまぁの斜面の獣道をズルズルズルッ!と進んだ。

バイクの男『ブレーキは握っちゃならねぇんだ。ブレーキを握ると後輪から真っ逆さまさ!ヒャヒャヒャヒャー』

と笑いながら気が狂ったように運転していた。

バイクの男『いいか、滑ったらアクセルを回すから、暴れるんじゃねぇぜ?ヒャヒャヒャヒャー』

とテンションが上がっていた。

20分くらいでグヌンパダン遺跡入り口についたが、体感的にはもっとかかったように思えた。

12月29日 PM3:00頃 グヌンパダン遺跡入り口到着

後ろからGojekの男が遅れて到着した。

私は『お前ドロドロのズブズブやんけぇ!』と笑った。

どうやら、こけたらしい。

男『死ぬかと思ったぜー!』と笑っていた。

売店でコーヒーを飲んで気を落ち着かせた。

売店にはスンダ人たちがたむろっていた。

『おい、その巻いているものは何だ?』

たむろっていた連中が興味津々に訪ねて来た。

『これはヨーロッパ産だ』

おっさん『一本俺にも巻いてくれよ』

Gojekの男が私より先に『ダメだよ。これは高級なんだ』と説明した。

私はおっさんに『グヌンパダン遺跡内を案内できるか?』と訪ねた。

おっさん『あぁ、できるぜ。俺はここのガイドさ』

ということで、一本巻いて渡し、案内をしてもらう事になった。

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